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RE_PRAY 現地観戦、ディレイビュー後の感想 [アイスショー観戦]

注釈付きA席での現地観戦、ディレイビューで見た後の感想です。
記憶に頼っているので間違いや抜けがあります。
DSC_9765.JPG


オープニング
暗い画面の中、ゲームコントローラーを操作する羽生氏の映像で始まる。
リンクに現れた羽生氏は、真っ白いローブを纏って、四角く覆われた壁の中でその壁を揺らしていく。
壁は薄い布で方眼の模様になっている。
腕を空へ伸ばすと羽が舞い散る。壁が揺れる。
壁が落ちてまた吊り上げられる。
四角い覆いが無くなり、滑り出してショートサイドへ着くとそのローブを脱ぎ捨てて置き、「いつか終わる夢」の演技が始まる。
この冒頭はゲームの中からプレイヤーが出て行こうとしているのかな?


いつか終わる夢
プロジェクションマッピングと合わさった、美しいスケーティングと上半身の動き。
遠い席ではありますが、うっとりとリンクを見つめておりました。
演技度、ショートサイドに戻り置いたローブを取り上げる。
そのあと、パネルに大きく羽生氏の顔が映し出され、会場がどよめいた。
そして手を伸ばして画面を覆う。
ゲームの中から手を伸ばしている?こちらを覗いている?
おおーと思う演出でした。

<映像>
ゲームをリセットしながら続ける羽生氏。
ドット絵のこれまでの羽生氏のプログラム衣装をまとったキャラ達。
ロミジュリ、阿修羅ちゃん、リアルフェイス、そしてゲームの主人公と思われる衣装のキャラ。

これ、ディレイビューイングで見て、羽生氏の着ている衣装と同じだと、やっとわかりました。
サイドパネルの映像は小さく、かつ遠くの席ではどんな衣装を着ているかわからなかったので。
注釈付きA席の限界ですね。


鶏と蛇と豚
リンクに照明で赤く道が作られ、読経と共にその上を大きく黒い羽を付けた衣装で滑り出す羽生氏。
曲名とその意味は、後からネットで調べてわかりました。椎名林檎さんの曲だったのですね。
仏教で克服すべきとされている三つの煩悩を象徴する、鶏(欲望)蛇(怒り)豚(無知)。

妖しい怖いような妖艶さをまとった羽生氏。ショートサイドまで来ると、リンクを出て階段を上り小さな舞台へ。
せりあがっていく上で舞う姿は、ダークサイド羽生を見せているようでした。
とてもとてもかっこいい。


<映像>
ゲームの世界ではトロッコ問題的なYES、NOの選択が現れる。5人が救われる方を選択。
(この辺はまだ録画を見返していないので、映像部分の内容はあやふや。)
リンクに現れる羽生氏は、ホプレガの衣装。

Hope&Legacy
包み込むような温かい音楽に乗って、柔らかく舞う羽生氏。
ジャンプやスピンは競技のものとは違うけれど、たおやかな慈しむような演技には癒されます。


<映像>
敵を倒すため何度もリセット、リプレイを繰り返す。
実際の羽生氏がゲーム世界で落ちてくる石から逃れていく、回転したりジャンプしたり。めちゃくちゃカッコいい。
でもプレイヤーは苦悩している。


Megalovania
無音の中、ゲームプレイヤー衣装の羽生氏が現れる。
ディレイビューイングで見てわかりましたが、RPG主人公らしいとてもカッコイイ衣装ですね。
リンクにスケート靴で踏みつけた音、エッジで削る音、無音の中スケート靴が奏でていく音。
スピン主体のプログラムがとてもスタイリッシュ。
さすがスピナー羽生氏。スケートでの表現もいろいろと見せてくれます。

<映像>
「おまえここに来るまで死ななかったのか」
「ここに来るまで何回死んだ?」
「私がルールだ」


6分間練習(ゲーム音楽)
会場が少し明るくなり、真っ赤な衣装に身を包んだ羽生氏登場。
音楽に合わせてゆったりとスケーティング。
会場ではスクリーンが小さくて、タイムカウンターが見えませんでしたが、「ああ、これは6分間練習なんだ」と途中で気づきました。
ジャンプやステップらしき練習をしながらも、物語の世界観に沿った動きをしている。
ICE STORYらしく、一つのプログラムだけではなく、ショー全体で物語とその世界観を表しているんですね。


破滅への使者
リンクサイドで鼻をかんで水を飲み、プーさんの顔をぎゅっとして、手をフェンス代わりの台についてシュっと離して、スタート位置へ。
試合の時のこの動作に、羽生氏の本番へ決意を感じていました。
ああ、ショーになってもこの緊張感と集中は同じなんだな。

4S,4T,3Aなど高難度ジャンプを美しくクリアーに決めていく。
アスリート羽生氏、ここにあり。やっぱり氷の上の羽生氏がいいです。
これを見たかったのです。
私は久しぶりにヒューヒュー叫んでいましたが、A席のせいかあまり周りで叫ぶ人はいなかったなあ。
後半の4Tで転倒してしまったけれど、3A-eu-3S-er-3Sという試合では見れない5連続ジャンプも。
現役選手以上の完成度。でも、もう試合に出ることはないのだろうな。


<映像>
フニッシュで腕を突き上げ、ラスボスを倒したプレイヤー。CLEARの文字が映し出される。
しかし、セーブデータが無い!というセリフで終わっていきます。
なんという絶望感。
随分暗い世界だなと思っていました。


ここで30分休憩。


後半開始
文字通りREPLAYで、また白いローブの羽生氏が現れ、四角い壁を揺らしていきます。
今度は白い幕はなし。
やはりショートエンドまで行き、ローブを置きます。
現れた衣装は白、シルエットはいつか終わる夢の衣装と同じ。

いつか終わる夢:RE
ピアノが奏でる同じメロディー。同じ演技ではありますが、やわらかなピアノの音にあわせて一段と静謐に感じられました。
演技後ショートサイドに戻り、ローブを羽織るとその様子がパネルに大写しになり、手のひらで画面を遮るのも前半オープニングと同じ。
ここもREPLAY、繰り返しなんですね。


<映像>
「何もない世界を歩く」
「自由だ」


天と地のレクイエム
東日本大震災の鎮魂歌であるこのプログラムは、自由になったけれどまっ暗なゲーム世界の救いのよう。
2015-2016シーズンのエキシ曲。
不本意なFSで世界選手権銀メダルだった、あのシーズンを思い出します。


<映像>
「冷たい水が降ってくる、、、水が、、温かい」


あの夏へ
白い長いひらひらした衣装をまとう羽生氏は白く発光しているようです。
水の精をゆったりと静かに、時に激しく演じる姿は、本当に美しく崇高です。
途中転んでしまいましたが、世界観を乱すことなく立ち上がって、さすがでした。
前半の暗く重い世界がどうなることかと思っていましたが、ちゃんと希望を見出せる方向へSTORYは進んでいきます。


<映像>


春よ来い
何度も演じられているこの曲。
最後の試合となった北京五輪のエキシ、初のワンマンアイスショーのプロローグ、東京ドームでのGIFT、3.11を悼むnotte stellata。
ここまでの羽生氏主宰アイスショーすべてで演じています。
つまり、それだけこのプログラムは羽生氏にとって大切な、そして自身にとっての癒しの演目なのだろうな。
ある意味この曲を滑らなくてもよくなったら、現役生活の終盤で感じていたであろうジャッジの不条理ややるせなさを昇華できたということなのかも。
そんなことを思いながら見ておりました。
ICE STORY RE_PRAYも祈りへとつながって終焉でした。


<エンディング映像>
エストポリス伝記IIバトル曲に合わせて、アイスリンク仙台で撮影された映像にクレジットロールが流れる。
今回の演目衣装をまとった羽生氏がスケートしジャンプを跳び、次々と衣装を変えていく。
CGで加えられた映像は元となるゲームと同じなのかな、とみておりました。
長い羽の衣装でもひらりと4回転を跳んでしまう羽生氏、アスリート羽生氏です。
かっこよかった。



映像が終わると、RE_PARY Tシャツに着替えた羽生氏がマイクを持って登場。
万雷の拍手、声援。
「RE_PRAY、いかがでしたか?
 日々の生活の中で流されていませんか?
 人生も選択です。これをきっかけに命や生きることについて、ちょっとでも考えるきっかけになれば」
というようなことを話して、アンコールへ

Let Me Entertain You
コールアンドレスポンスをしてくださいね、と前振りあって、演技スタート。
会場中大声援と拍手、もちろんフォーフォー叫びました!
そして、アンコールと言えばこの曲!と、SEIMEIの音楽が。

SEIMEI
キャメルスピンから始まり、ラストのステップを滑りまります。
平昌の歓喜がよみがえります。
演技後手をふって「ありがとうございます」と去って行きました。


<メイキング映像>
ロンドカプリチオーソのピアノ曲に合わせて、モノクロのメイキング映像が流れていきます。
様々な表情の羽生氏。
一体どれだけの労力を注いで、このICE STORYを作り上げたのだろう。
こうして会場でもメイキングを流してくれるのはうれしいな、と思っていたら、リンクにロンカプ衣装で登場!
否が応でも盛り上がる会場。


ロンドカプリチオーソ
こちらも最後のステップ。疲れているだろうけれど、渾身の演技でした。
デザートの後にさらに1品出てくるような嬉しい演出。


エンディング(私は最強)
衣装の上にライトブルーのRE_PRAYパーカを羽織って、マイクで話す羽生氏。
これはプロローグのエンディングと同じ感じ。
1週目は1階席を2週目は3階4階席を見ながら、周回する。
会場も沢山のバナーを振って、大声援を送っている。
名残惜しいけれど今日のショーはおしまい。

最後は恒例の生声「ありがとうございましたぁーっ」

羽生氏のワンマンでなければ作り上げられないICE STORY。
今シーズンは2ndだけれど、3rd、4thと続いていくんだろうなと感じるものでした。
注釈付き席だったけれど、この場に来られて良かった。
本当にそう思いました。
DSC_9768.JPG




ただ後のディレイビューイングで見ると、通常席からの見え方の違いに愕然。
パネルが小さいので文字もほとんど読めないし、羽生氏の演技と重なる映像を見ることはできないし。
値段は同じなのに。。。という残念感はぬぐえませんでした。
少し安くしてくれてもいいのにな。

長々とですが現地観戦、ディレイビューで見た後の感想を綴ってみました。
全体のストーリーはそれでも、はっきりは分かっていません。
このあと録画を見直せば、もう少しこの物語の理解も進むんじゃないかな。

もう少し理解を深めて、佐賀公演に臨みたいと思います。
1月楽しみです!

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