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2019GPSカナダ杯 ~雪景色のココロ [フィギュア観戦19-20season]

飛行機に乗るときは断然窓側派の私、ケロウナからカルガリーへの帰国便も窓側。
北へ向かう窓の外を眺めながら、スマホ内の曲をシャッフルで聞いていました。
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だんだんと雪景色に変わっていく頃、聞こえてきたのは BUMP OF CHICKEN の「Butterfly」

雪国生まれの自分には、雪景色は一段と心の奥を切なくさせるものがあるのです。
なんだか羽生氏の心情を歌っているようで、涙が出そうでした。

それは、羽生氏が優勝後インタビューで、
 「自分のやってきたことが肯定されてうれしい」
と語っていたことをフライト前に読んだから。

スポンチさんの記事が内容を端折られていないので、一番羽生氏の心情がわかるのではないでしょうか?

羽生結弦と一問一答1 自己最高得点も「全然、伸びしろはあると思います」― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

さいたまワールドでの思いがけない低い点数や今季オータムクラシックの下げPCSや疑問の着くURについて、ファンの間でもモヤモヤとしたものが広がっていました。
ジャッジ批判はしてもしょうがない、と私も思ってきたんですが、こうも判定がゆらぐようでは安心して競技を見ていられない、というのが最近の気持ちでした。


自分の正しいと思って進んできた技術が、正当に評価されなった、とやはり羽生氏も感じていたのですね。
そして今回やっとそれがちゃんと評価されたことが嬉しかったんですね。
ずっと苦戦してきたスケートカナダで。


  誰にも聞こえない悲鳴が内側で響く

  ため息 胸にてを当てさせたのは 誰だろう

  それでも作った旗は捨てられ無い


歌のフレーズが、なんだがやたらと胸にささりました。
(すべての歌詞はこちらです。)

「大切なものを削って競技を続けているので、もちろん評価されたいです」と言っていたのは、どのインタビューだったろう。

自分が正しいと信じてきた技術とは違うものが評価されている。
自分もその違う技術にした方がいい点数が貰えるのかもしれない、でもどうしてもそれは自分にはできない。
他の人はどうあれ、自分は自分の正しい技術で滑り跳ぶんだと信じて頑張って来たことが評価されて、本当に本当に嬉しかったんだろうな。

そして、特定の誰かを名指ししたり批判することなく、おだやかに最近の高難度ジャンプの傾向について話しているのは、とても羽生氏らしい態度だなあと思ったのでした。

カナダでのジャッジが心配なのは、シーズン最後のワールドでも同じことですが、とりあえず初戦は羽生氏の信じてきたものに軍配があがって良かった。
本当に良かった。
正しい技術が正しく評価される。モントリオールワールドもどうかそういうジャッジでありますように。。。

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